次松大助のオフィシャルブログ


by taisuketsugimatsu
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(short oink) 星に願いがかなうなら!

<星に願いがかなうなら!>



 いつ頃からか、いつの間にか二曲を並行して作曲する習慣がついていて、それはそれでけっこう利が多いので良い習慣だと思ってるんですが、この曲は前述の<sleeping~>と同時に作りました。が、純粋に二曲同時というわけではなくて、まず『バース*』(……*イントロの前に演奏される、イントロとは違う ある程度独立した楽句?、フレーズ?……でいいでしょうか?ようするに、そういうの)を持った曲を作りたくて、その『バース』にあたるのが<sleeping~>で、ただバースが完全に独立しているのは少し面白くないなと思い、本編にもちょっと絡むようにしたかったので、<sleeping forest>の曲の一部分が調を変えて(半音上がって)、<星に願いが~>のイントロと間奏のコード進行に転用されています。なので、<sleeping~>と<星に願いが~>はもともとから、ひとつながりの一曲だというわけです。

 そう、この辺で早々に武井さん(武井努:Sax,flute/Horn arrangement)について触れておかなければ、このコーナーの全体が、アルバムについて書かれているのか武井さんについて書かれているのか判別しがたくなりそうです。そのくらい、武井さんがこのアルバムへ(また、僕自身へ)およぼしている影響というのは計り知れません。舞台を生業にする役者に近い、快活さ朗々さと、たとえば主を亡くして自然を取り戻した庭のような(?)、そんな心地よい閑かさを持ち合わせた、人柄まですごく魅力的な人物です。
 今回のアルバムはデモの段階でホーンも入れていて、その上で “参考にしてもらってもいいし、まったく無視してもらっても大丈夫です。”と言って武井さんにアレンジを丸投げしたんですが、、まったくもって餅は餅屋(冗談でなく、“ アルバム手伝って欲しいんですけど…… ”という初めの電話は、わざわざ大安を選んで掛けたくらいに、あらかじめ重要性はわかっていたつもりでしたが)、出てくるもの出てくるもの、想像を軽く超えた、日本一の餅ばかりでした。
 たとえば、ストリングスのアレンジは、基本的には和声的な、つまり“ハーモニーによる妙味 ”というものが大きいですが、管楽器のアレンジはそこに“音色と音色が混ざって変化して聴こえる(楽器の組み合わせの選択) ”という要素が重要に関わってきます。それはやっぱり長く管楽器に接している人にしか本当に的確な使い方はできない知識です。
 そしてそれとは別に、プレーヤーとしての武井さんの完璧な洞察力、瞬発力、創造力、包容力(他に何が要ることか。)、天才と言ってしまっていいはずなのに、何故かその言葉に違和感を覚えるのは、もうベテランと呼んで差し支えない十二分な技量を持ちながら、たった半年会わないだけで音が変化していて、“まだ成長期か、このおっさん!(失礼)” と、会う度にこちらの身を引き締めさせる、素晴らしい音楽家だからです。(……余談ですが、女優の蒼井優さんの写真にひげを描くと、武井さんそっくりになります。)

 歌詞に関しては特に深い裏があるとかはなく、そのままのものです。「なんかさぁ、」というのは僕の実際の口癖です。「なんかさぁ」って言いながら産まれてきたんじゃないかと思うくらいよく言ってます。でもテレビ見てたら松潤も同じ口癖を持ってるっぽいです。僕の場合の「なんかさぁ」はたぶん「ちょっと思っただけ、そんな真剣に言ってるんじゃないよ」という逃げ道を用意してるんですね。おそらく、子供の頃から僕がすごい興奮、狂喜して喋ってる内容が、他の子からすると興味の無いことだったり、既知の事実であったり、というのが頻繁にあって、そういう風に成長してしまったため、結果「なんかさぁ」という珍妙な前置詞を置くようになったんじゃないでしょうか。可哀想に。
 閑話休題、“ 喋るように歌おう、で、そのための歌詞を書こう”、ということを始めに思っていたので、珍しく僕自身の実際の思考が大いに反映された歌詞になっています。ただ終盤の「♪キスをー、しよーぅ」のくだりは大変に迷い、大変に勇気が要りました。“こんなセリフが成り立つの、オザケンとやしきたかじんぐらいじゃないか?” と大真面目に考えたんですが、まぁギリギリ二十代ですから許されるでしょう、と思い切り、なおかつオビに「二十代最後に作った~」などと一言添えておきました。でも歌詞としてはけっこう、大好きです。
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by taisuketsugimatsu | 2011-01-15 00:47 | short oink